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欧州中央銀行の概要とその役割



欧州中央銀行とは、ユーロ圏17ヵ国の金融政策を一手に担う銀行です。英語で「European Central Bank」と表記し、その頭文字をとってECBとも呼ばれます。1998年に設立され、本部はフランクフルトに置かれています。ここでは欧州中央銀行について説明します。

欧州中央銀行の役割

欧州中央銀行の役割

欧州中央銀行の主な役割は、ユーロ圏全体における物価の安定と雇用の創出です。これは欧州連合条約にも規定されています。このような目的を達成するために、欧州中央銀行は様々な役割を果たしています。

例えば、2009年にギリシャで起こったギリシャ危機の際、欧州中央銀行は、ギリシャに財務健全化を行なうよう通達すると同時に、EUやIMF及び民間企業からの支援の手を差し伸べるべく努力をしました。ギリシャはEU全体の経済において、その約3%にも満たない小さな経済規模の国家ですが、EUやその他の世界各国はユーロ圏の債権を保有しています。そのため、欧州中央銀行がギリシャを救済しない限り、ユーロ圏全体の経済的信用が失墜してしまう恐れがあったため、欧州中央銀行はギリシャ経済に積極的に介入しようとしていました。欧州中央銀行はEUに加盟している1国の経済を支えつつも、ユーロ圏全体の経済の安定化や成長に寄与しているのです。

欧州中央銀行の主要業務

欧州中央銀行の主要業務

欧州中央銀行は主に以下のような役割を担っています。

健全な公開市場操作

ユーロ圏の各銀行の自己資本比率の動向や、EU全体の経済状況を考慮しつつ、国債や手形の売買を行なうことで、EU経済の安定的成長を目指しています。

預託機関

EU加盟各国の民間銀行の資金を預かっています。

資金貸付機関

EU加盟各国の民間銀行に融資を行なっています。

ユーロ圏の準備通貨の保有と運用

各国の中央銀行は準備金を持っていますが、このお金は取り決めにより欧州中央銀行に預けられ、その管理と運用を欧州中央銀行が行なっています。

決済システムの円滑なオペレーション業務

決済システムの円滑な運営を推進しています。

統計及びその分析

EU各国の財務状況データを収集し分析しています。

国際協力

欧州中央銀行はヨーロッパを代表する中央銀行です。そのため、ヨーロッパの代表として国際経済に対して積極的に協力しています。

欧州中央銀行の独立性と世界に与える影響

欧州中央銀行は、法律によってその独立性を保証され、様々な国から政治的介入を受けないまま運営されています。しかし、一部にはこの運営方法が閉鎖的であるとの声もあります。

例えば、EUの市民に対し、欧州中央銀行は情報提供が少ないという批判がありますが、欧州中央銀行は欧州議会や欧州連合理事会に対して、説明責任を負っています。議会が民主的運営を行なっている以上、欧州中央銀行は民主的に運営されています。そのため、EU各国の市民は間接的ではあっても、欧州中央銀行の運営にかかわっていると言えます。